こちらでは「烙印」のデッキタイプとして多く見られる、「烙印」+「深淵の獣」デッキの対策方法を紹介します。
「烙印深淵」は新パック「ビギニングオブネクストジャーニー」にて「赫聖の妖騎士」、「導きの聖女クエム」が登場し、大きく強化されました。
マスターデュエルランクマッチ環境にて、使用者が増加しております。
デッキパワーが非常に高いため、採用カードの選択や、妨害の当てどころの考え方の対策は必要ですね。
ついにフルパワーの「烙印」!
今後も更にシェアが増えてくるでしょう!
これから「烙印深淵」デッキとの対戦に向けて、対策となるメタカードの紹介と手札誘発による止めどころを紹介していきます!
烙印深淵の獣デッキレシピと展開例はこちら↓
烙印深淵デッキ対策に有効なメタカードとその使い方
烙印深淵デッキは、「烙印融合」から大きく展開を広げていきます。
従来の「ミラジェイド」や「烙印の獣」の妨害に加えて、「クエム」が展開に加わることで「アルバスの烙印」の超融合効果などの妨害も行ってきます。
しかも「クエム」の実装からは、「天底の使徒」からのバリューも大幅に増加しています。「烙印融合」を止めるだけでは不十分となっています。
更に「烙印」関連のデッキは、一部のカードがエンドフェイズにリソースの回復を行います。
総じて対策として重要となるのが
- 烙印融合に対するメタ
- 盤面除去カード(ミラジェイド、クエムなどの妨害モンスター、烙印の獣などの烙印永続魔法罠対策)
- 墓地利用に対するメタ
というところになってきます。
対策としてはおすすめなカードを紹介していきます。
烙印融合に対するメタ
「天底の使徒」という貫通札があるとは言え、「烙印深淵」デッキの妨害とリソースは「烙印融合」を窓口として作成されます。
手札誘発を除いた、「烙印融合」を止める有効的な手段は限られますが、紹介していきます。
次元障壁
「烙印融合」自体に対策を設けるなら、正直「次元障壁」がほぼ一択のように思えます。
「烙印融合」にチェーンして発動すれば、融合展開をほぼ完全に阻止できるのは言わずもがな。
既に展開された後に発動しても、「ミラジェイド」などの妨害効果を無効化できます。
後からでも役割が持てるのは、シングル戦のマスターデュエルにおいて、非常に使いやすいです。
その他にもランクマッチで対戦機会が多い「ピュアリィ」に対しても大きく役割が持てます。
「斬機」や「クシャトリラ」に対しても最低限の役割が持てるので、汎用的な面でもおすすめ度が高いです。
先攻でも後攻でも汎用的に使いやすいです!
闇のデッキ破壊ウイルス
採用できるデッキは限られますが強力です。
「烙印融合」や「天底の使徒」を除去できるのは当然強力ですし、「烙印開幕」、「融合派兵」といった初動札も魔法カードのため、初動という初動を潰せます。
発動コストが重いため、後攻だと発動する余裕があるかどうか微妙ですが、一応後攻でも機能するためおすすめです。
魔法族の里(状況限定)
発動できるデッキが限られる上、効果が及ぶ状況が限定的ですが、魔法自体を止めれるのは強力です。
「カルテシア」や「クエム」が魔法使い族のため、「烙印」側の場にいない場合は強力です。
一応「カルテシア」に繋がる「融合派兵」も魔法カードのため、「カルテシア」の素引きさえされなければ。と言ったところです。
「カルテシア」が場に出てきたところで、除去すれば良いと思われがちですが、「カルテシア」の融合効果はフリーチェーンです。
避けられる上に、そこから出てくる「グランギニョル」も魔法使い族です。「カルテシア」を素引きされてしまった時点で機能しなくなるので、低評価です。
盤面除去カード
「烙印深淵」は「ミラジェイド」による妨害や、「クエム」、「グランギニョル」を経由したモンスター妨害と多彩です。
魔法罠の役割も大きく、「烙印の獣」による妨害や「失烙印」、「復烙印」のリソース回復手段を盤面に展開します。
モンスター、魔法罠全体を破壊、できれば除外できるようなカードで盤面を剥がしていきたいです。
拮抗勝負
妨害モンスターや、烙印永続魔法罠諸共飛ばせるカードです。
シンプルに除去してくれる枚数が多く、「烙印」に対して除外という除去手段は、リソースの観点からとても重要です
何度か「烙印」に発動した体感的には、後続のリソースと強力な妨害を持つ「ミラジェイド」が残されがちです。
「ミラジェイド」はどうにかしなければなりませんが、手札から発動された罠は止めることが難しく、何より手っ取り早いため、とてもおすすめです。
対「クシャトリラ」、「神碑」などにおいても刺さりが良く、ランクマッチ全体において活躍しやすいです。
群雄割拠
烙印デッキは、魔法使い、ドラゴン、幻竜族などで種族がバラバラです。
「烙印の獣」によって破壊されるため、過信は禁物ですが、維持できればかなり有利になります。
ただランクマッチ環境の「群雄割拠」の刺さり具合にはムラがあります。
例えば「VS」デッキに対しては刺さります。しかし
「斬機」、「ラビュリンス」、「ピュアリィ」は種族統一テーマのため、大きな役割は持てません。汎用的な面に疑問が残ります。
コズミックサイクロン
烙印永続魔法罠を除去する役割です。
速攻魔法故に、永続罠である「烙印の獣」の効果にチェーンして除外すれば、効果を不発にできます。
その状況状況に対して、器用に発動できるので、取り回しがとても良いです。個人的にもこのカードめちゃくちゃ好きです。
烙印永続魔法罠は、「悲劇のデスピアン」、「烙印の獣」、「烙印断罪」などにより再利用されてしまいます。
除外することで再利用させないため、リソースを削る役割もあります。
超融合
モンスター除去の鉄板と化してきました。「超融合」
「烙印」のフィールドには
- ミラジェイド
- グランギニョル
- クエム
- リンドブルム
などのモンスターが並びやすいです。
最低でも「ミラジェイド」は巻き込みたいので、エクストラデッキに「ドラゴスタペリア」や「スターヴヴェノムフュージョンドラゴン」、「沼地のドロゴン」あたりを採用しておくと、こちらが出すモンスターも強力です。
「沼地のドロゴン」、「共鳴の翼ガルーラ」と共に「超融合」を採用すると、汎用的に色んなデッキの後手捲りに使えるので、今が旬のカードです。
超便利カード「超融合」!烙印相手以外でも使いやすいです!
墓地利用に対するメタ
「烙印深淵」は通常の展開をする上でも墓地を利用しますし、強力なリソースを墓地に貯めます。
野放しにしていると、ゲームが長引くにつれてリソース負けします。
何かしらの対策を講じていきたいです。
王家の眠る谷-ネクロバレー
効果テキストがあまり見ない書き方をしているので、わかりやすく書くと。
- 墓地のカードを除外できない
- 墓地のカードを対象に取れない
という解釈でとりあえず良いと思います。
フィールド魔法のため、アクセスしやすくおススメです。
問題の「烙印深淵」の墓地リソースにどれぐらい効力があるかと言うと。
- 「カルテシア」、「アルビオン」などの墓地で勝手に発動するタイプには効力なし。
- 「烙印断罪」、「悲劇のデスピアン」などの自身を除外してのリソース回復は不可。
- 「烙印の獣」の永続魔法罠を置く効果も不可
とそれなりにリソース回収を妨害できます。
更に「烙印深淵」側の妨害に対しても効果があります。
- 「赫の烙印」の発動が不可
- 「クエム」による蘇生も不可
- 「深淵の獣」共通効果の墓地除外も不可
などなど妨害に対しても牽制になるので、後攻で発動しても強力な一枚です。
マクロコスモス
代表的な墓地メタです。
このカードが存在しても、最低限「ミラジェイド」は特殊召喚されますが、墓地リソースは完全に断ち切れます。
先行で展開できれば強力ですが、逆に「烙印」側の盤面が既に構築されてからでは手遅れなので評価は低めです。
採用できるのであれば、後述する「ディメンションアトラクター」が圧倒的におススメです。
「烙印深淵」デッキ対策の手札誘発による展開の止めどころ
どのデッキにも多く採用されている手札誘発カードの発動タイミングと、対「烙印深淵」デッキでおすすめの手札誘発の発動タイミングを解説します。
高採用率手札誘発の発動タイミング
灰流うらら
発動タイミング:
- 「烙印融合」の発動時
やはり他の初動を手にした「烙印」とは言え、基本的には「烙印融合」に対して発動するのがセオリーです。
「天底の使徒」を始動とした展開もそれなりに強力ですが、流石に「烙印融合」の比じゃないです。
「アルベル」への発動は、「烙印融合」自体を素引きされてる場合の裏目がやばいです。
しかも「烙印」は「烙印融合」のサーチ手段が「アルベル」だけではありません。
「黒衣竜アルビオン」で「烙印融合」を落とし、「サロニール」で「烙印断罪」を落とす。その後「烙印断罪」の効果で「烙印融合」を回収する。と言った具合に「アルベル」で無くともアクセスできるのです。
とりあえず出てきた「アルベル」に「灰流うらら」を投げる。みたいな使い方はやめた方が良いですね。
そして「天底の使徒」への発動も基本我慢したいです。
一応注意点として、「天底の使徒」に対して、「灰流うらら」を発動した後でも、「烙印」側は、エクストラデッキからの特殊召喚が可能という裁定です。↓
特殊召喚できます。
自分の「天底の使徒」の発動や効果が無効になった場合、『このカードの発動後、ターン終了時まで自分はEXデッキからモンスターを特殊召喚できない』も適用されません。
遊戯王CARD DATABASE Q&Aより
「天底の使徒」を囮に「烙印融合」を通される可能性もあるので、我慢するのが安牌です。
「灰流うらら」はこちらのターン時の「増殖するG」への回答として持っておいても良いので、大事にしましょう。
色々と強化されたとはいえ、結局は「烙印融合」が一番強いですね!
増殖するG
発動タイミング:
- 特殊召喚のタイミングで良い。(「融合派兵」にチェーンすると、あまり美味しく無い。)
安定して強い遊戯王最強カードです。
タイミングとしては「烙印融合」にチェーンする形が、ドローの枚数としては安定して稼げるでしょう。
「融合派兵」にチェーンすると、「烙印」側が「カルテシア」を特殊召喚し、そこで展開を止めることが多いです。
「カルテシア」の融合効果はフリーチェーンであり、そこから特殊召喚される「グランギニョル」である程度戦線維持できるからでしょう。なんならリソースもしっかりと残せます。(カルテシア強っっ)
もちろん他の手札状況によっては、ドローをしたいというより、「烙印」側に展開されたくない状況があります。その都度打ち分けましょう。
無限泡影
発動タイミング:
- 「烙印竜アルビオン」の効果発動時(失烙印があると発動不可)
- 「赫の聖女カルテシア」の効果に対して発動
「アルビオン」の融合効果を止めてしまえば、その後の「ルベリオン」からの「ミラジェイド」展開を抑制できます。(カルテシアが絡んでいれば、「グランギニョル」展開も)
ただし既に「失烙印」が発動されていると、融合召喚時の効果が発動できないため、発動タイミングを逃します。
「烙印融合」の展開をしている際の「カルテシア」に当てることができれば、「グランギニョル」を経由した「クエム」の妨害を防ぐことができます。
烙印デッキへの有効な手札誘発
ディメンション・アトラクター
発動タイミング:
- 「烙印融合」にチェーンする形が理想ではあるが、基本いつでも。
採用できるデッキであれば、この上なく最高の対策札です。
「烙印融合」に対して発動できれば、用意できる妨害、リソース共にぐちゃぐちゃにできます。
恐らく出てくるのは「ルベリオン」経由の「ミラジェイド」か「リンドブルム」になると思います。
「リンドブルム」を融合召喚した場合は、「メルクーリエ」のサーチもあるため、まだ動けますが、それでもかなり厳しいでしょう。
手札誘発では恐らく最高の対策です。ただし僕が「烙印」使ってて、「ディメンションアトラクター」当てられたら最悪な気分になります。僕に対してはやめてくださいね。
まさに最強「ディメンションアトラクター」・・
今「ディメンションアトラクター」を採用できるデッキ以外にはぶっ刺さります・・!
深淵の獣(DDクロウ)(手札誘発では無いが墓穴の指名者)
発動タイミング:
- 「アルビオン」の効果にチェーンし、墓地の「アルバスの烙印」を除外(失烙印があると無理)
- 「クエム」の蘇生効果に合わせて、蘇生対象を除外
- 「赫の烙印」の回収対象を除外
- 墓地の「カルテシア」や「アルビオン」などの墓地リソースを除外
- 相手の深淵の獣の除外対象を自分の深淵の獣で除外する
一応最も効果的なタイミングは、「烙印融合」で融合召喚された「アルビオン」の効果のタイミングにはなります。
やはりここでも「失烙印」があると発動タイミングがありません。強力ですね。
大人しく相手のリソースを除外するか、「クエム」と「赫の烙印」で対象にとった墓地のカードを除外すると、妨害を減らせます。
一応相手の深淵の獣で対象にとった墓地のカードを、こちらの深淵の獣で除外すると、相手の深淵の獣の召喚は不発になるので覚えておきましょう。相手の「烙印の獣」のコストを無くせるかも知れないのでね。
屋敷わらし
発動タイミング:
- アルビオンの融合効果(失烙印があると無理)
- 天底の使徒
「アルビオン」に対して発動したいですが「失烙印」があると発動できません。
次点で発動したいところでは、「天底の使徒」です。実は墓地から回収する効果を含むので、「屋敷わらし」で無効化できます。
「天底の使徒」始動は、コストはかかるものの2〜3妨害+「烙印融合」を含んだ強力なリソースを残せます。
「烙印融合」に次ぐ強力な初動なので、しっかり止めていきたいです。
他にも「カルテシア」の回収効果や「深淵の獣」の墓地除外共通効果など、打ちどころに困ることはほとんどありません。かなりおすすめの一枚です。
まとめ
今回はシェア爆増中の「烙印深淵」デッキの「おすすめ対策カード」と「手札誘発による展開の止めどころ」を紹介しました。
この対策を経て、「烙印」デッキに対する勝率が上がること祈っています。
それでは!!!